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2017/11/05

夏目漱石の世界 こころ 第一部(先生と私)

 さて、今回の夏目漱石の世界『こころ』という作品は、第一部「先生と私」、第二部「両親と私」、第三部「先生の遺書」という「三部」から成るものであり、われわれ日本人にいちばん多く読まれている作品の一つでありながら、なかなか作者のその真の「意図」がどこにあるのか判然としないところがあり、それゆえ、今回は、まず、第一部(先生と私)から考えて見たいと思うが、その内容は、まず、「私」という人が、初めて「先生」とめぐり逢ったのは、夏の鎌倉の海岸(浜辺)の海水浴場であった。そして、その「先生」と何回か浜辺で会って話をするようになるにつれて親しくなり、その後、東京に帰ったあとも、「私」という人は、なぜか「心惹かれる」その「先生」の家を頻繁に訪ねるようになっていくのである。そして、最初、訪ねた時には、留守であり、二度目も留守であったが、やがて「奥さん」が出てきて、先生は例(れい)月その日になると雑司ヶ谷(ぞうしがや)の墓地にある「或る仏(ほとけ)」へ花を手向(たむ)けに行く習慣があるということで、そこで、私も散歩がてら雑司ヶ谷(ぞうしがや)の「墓地」へと行ってみると、茶店の中から先生らしい人が出て来たので、出し抜けに「先生」と大きな声を掛けると、先生は突然立ち留まって私の顔を見るなり、「どうして……、どうして……」と、異様な調子をもって繰り返されるのであった。もちろん、この墓地の「仏(ほとけ)」(親友)との関係においてこそ、先生の「謎」が奥深く隠されているのである。――ところで、この第一部の「先生と私」というのは、それぞれ「本文」+「**」+「解説」という構成になっていて、「……最初から最後まで、一字一句、丁寧に読み辿りながら深く考察したもの」であり、それゆえ、十分に読み応えのある「内容」になっていますので、興味や関心がありましたら、ぜひとも訪ねて見てください。
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